2025年05月27日
6歳の6月6日に習い事を始めると良いとされて来ました。中でもこの日から芸事を始めることは縁起が良いといわれています。
その由来とされているのが、室町時代に能を大成させた世阿弥(ぜあみ)が記した「風姿花伝(ふうしかでん)」という能の理論書です。その冒頭で「この芸において、おほかた、七歳を以て初めとす」としています。
これは「能の芸は、おおよそ数え年で7歳(満6歳)から稽古を始めると良い」といった意味だそうです。 この考え方が江戸時代には歌舞伎の世界に広まり、時を経て一般的に定着したといわれています。
6月6には「楽器の日」「邦楽の日」「いけばなの日」「お稽古の日」などの記念日も制定されています。現代では、嗜みとして伝統芸能の習い事をされる方は多くないと思いますが、何かを新しいことを始めるきっかけの日にしてもいいかもしれませんね。