7月2日ごろ(2024年は7月1日)。 太陽黄径100度。 夏至から数えて11日目。
梅雨の末期で、半夏(烏柄杓<カラスビシャク>)という毒草が生える多湿で不順な頃とされています。農家の人達はこの日までに田植えを済ませ、どんなに気候不順な年でもこの後は田植えをしないという習慣がありました。 地方によっては、ハンゲという妖怪が徘徊するという言い伝えがあり、この時期に農作業をしないようにという戒めになっているようです。
半夏生までに田植えを済ませた農家では、この日の天候で稲作のできを占います。
半夏生は、この植物にちなんで名付けられたとされています。 ※ 烏柄杓(カラスビシャク)は毒草ですが、生薬としても用いられています。
香川では田植えや麦刈りの労をねぎらい、うどんをふるまうならわしがあったそうです。 関西では、タコを食べる習慣があります。
半夏生の頃には、天から毒気が降るとか、地面が陰毒を含んで毒草が生えるなどという言い伝えがあり、この時季に筍・わらびなどを食べることや種を撒くことを忌む風習があったそうです。井戸にも蓋をしたそうですよ。