6月11日頃(2023年は6月11日)。 昔は芒種の後の最初の壬(みずのえ)の日とされていましたが、現在は太陽黄径80度の日とされています。 芒種から数えて6日目頃。
暦の上での梅雨入り。 梅の実が黄色く色づき、梅雨 に入る頃を示します。実際の梅雨入りとは異なります。 この日から約30日間が梅雨の期間になります。
農家にとっては、田植えの日を決めるうえでも、梅雨の時期を知ることは重要でした。昔は、今のように気象情報が発達していないため、江戸時代、目安として暦の上で入梅を設けたのだと考えられています。
中国、韓国、日本(北海道を除く)などの東アジアに見られる雨季のこと。 中国で梅の実が熟する頃の雨季を梅雨(めいゆ)と呼ばれていて、それが日本に伝わったとされています。また、黴(かび)が生えやすい時季なので「黴雨」と書いて「ばいう」と名付けられたようですが、ちょうど梅の実が収穫される頃にあたることから「梅」の字をあてて「梅雨」と書くようになったといわれています。
「つゆ」という呼び方については「露」、梅の実が熟して潰れる時季であることから「潰ゆ(つゆ)」など、諸説あります。
古くは「五月雨(さみだれ)」「つゆ」「ながし」などと呼ばれていました。
梅雨時の真鰯のこと。このころの鰯は産卵前で、年間を通して最も脂がのっておいしいとされています。