春分・秋分の前後3日を合わせた7日間。
2025年は、
春の彼岸:3月17日〜23日
秋の彼岸:9月20日〜26日
最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」、
真ん中にあたる春分・秋分を「彼岸の中日(ちゅうにち)」といいます。
仏教では、私たちの住む煩悩(ぼんのう)の世界をこちらの岸、三途の川(さんずのかわ)を挟んで、
ご先祖様の霊が住む世界をあちらの岸と考えられていて、
こちらの岸を「此岸(しがん)」あちらの岸を「彼岸」といいます。
この極楽浄土は西の彼方にあるとされているため、
太陽が真西に沈む春分・秋分にお墓参りや先祖供養を行うようになりました。
これは仏教にはない習慣で日本独自のものです。なぜ日本にだけこのような風習があるのかはわかっていませんが、
昔、春にその年の豊穣を願ってご先祖様に感謝する習慣があったことから、
それがお彼岸と結びつき、お墓参りをするようになったいわれています。
中日に夕陽を拝むと功徳があるといわれています。
お寺では、この期間「彼岸会(ひがんえ)」の法要が営われます。
「ぼた餅」と「おはぎ」
お彼岸と言えば「おはぎ」ですよね。地域によっては「ぼた餅」とも呼びますが、これは同じもの?
はい。同じものなんです。
漢字で書くと「お萩」と「牡丹餅」。
小豆の粒を萩の花に見立てて「お萩」、牡丹の花に見立てて「牡丹餅」と呼んだのです。
ですから、厳密に言うと春は「ぼた餅」、秋は「おはぎ」ということですね。
小豆の赤色には災いが身に降りかからないようにするおまじないの効果があるんだそうです。