一般的に、正月の2日の夜に見る夢のこと(2日から3日の夜に見る夢との説もあります)をいいます。
元々中国から伝わったもので、夢を食うといわれる獏の絵を枕の下に入れて吉夢をみようとしたという故事にあやかったものだそうです。 日本でも室町時代には、よい初夢が見られるように七福神を乗せた宝船の絵を枕の下に敷いたりしたそうです。 「一富士、二鷹、三なすび」の夢を見ると縁起がいいとされたのは江戸時代になってから。
どうして元日の夜ではなく2日の夜なのでしょうか。昔は仕事始めや書き初めなど、年初めの行事が2日だったため、一年のスタートとして、2日に見る夢を重視したようです。
元々は中国で毎年官吏昇進を1月7日に決めることから、その朝に薬草である若菜を食べて立身出世を願ったのが「七草がゆ」の始まり。これが日本に伝わり、平安時代には宮廷の儀式として七草がゆを食べるようになりました。 一般に定着したのは江戸時代。
七種の若菜の生命力を吸収するとともに青菜の不足しがちな時期の古人の優れた知恵です。 七草がゆは消化吸収がよく、正月のご馳走で疲れた胃腸を休め栄養補給をするという、実に理に叶った料理です。1月7日に限らず、食べ過ぎや飲みすぎの翌朝にいただくといいですね。