お正月に大小の丸い餅を重ね、年神様へのお供えとして神前や床の間に飾ります。
正月に餅を食べる習わしは、中国で元旦に固い飴を食べる習慣にあやかって、宮中で「歯固め」の儀式として始まったそうです。
元々餅は、神様に捧げる神聖な食べ物として用いられていました。 室町時代になって、床の間のある書院造りが普及するようになり、正月に年神様に備える目的で、現在のような鏡餅が定着したといわれています。
鏡餅といわれる理由は、昔の鏡が円形だったためで、人の魂(心臓)を模したことから丸餅になったなど、諸説いろいろあります。 また、大小2つ重ねるのは、月(陰)と日(陽)を表していて、福徳が重なって縁起がいい、めでたく年を重ねるという意味があるそうです。
飾り方は、奉書紙か半紙を敷いた三宝(さんぽう)という食物を供える四角の台に「裏白(うらじろ)」と子孫繁栄を祈る意味を持つ「譲り葉」を敷き福を表す「昆布」を置いて「餅」を重ね「橙」を載せるのが一般的。
1月11日の鏡開きまで飾ります。
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