平安時代にすでに行われていたといわれています。
元々は、年神様を迎える準備のための信仰的な行事で、この日に神棚などを清め新しい年の五穀豊穣を祈りました。
12月13日に行うようになったのは江戸時代から。江戸城は12月13日が煤払い日でしたので、民間でも多くが13日を煤払いの日としていました。正月を迎える物忌みの始まるのが13日で、そのための清掃だったのです。
この日を境に正月を迎える準備を始めるのため、正月事始めとも呼ばれます。
元々、江戸時代の商家では毎月30日(晦日・みそか)にそばを食べる習慣がありました。忙しい晦日は手早く簡単に食べられるようにということからだったようですが、それが大晦日に食べるものとして一般に広まったといわれています。始めはそば団子だったようですが、やがてそば切りを食べるようになりました。「そばのように細く長く長寿であるように」との願いが込められています。そばはうどんなどと比べて切れやすいことから「一年の苦労や災いを断ち切る」という意味もあるようです。また、金細工の職人が作業場で散った金をそば粉の団子で取っていたことから、そばは金を集める=金運を願うという説もあるとか。
年が変わるまでに食べ終わらなければ幸運を逃す、縁起が悪いといわれています。片付けは年を越さず年内に済ませましょうという戒めも込められているかもしれませんね。