昔は、一家の家長が大晦日の夜から神社に出掛けて、寝ないで新年を迎える習わしがあったそうです。 元々は地域の氏神を祀っている神社にお参りしていたようですが、やがてその年の恵方にあたる神社に出掛ける「恵方参り」になったそうです。 現在は恵方参りに限定せず、各地の神社にお参りするのが一般的になっていますね。 松の内(1月7日)までに参りましょう。
※ 江戸時代には初詣という習慣はほとんどありませんでした。意外ですね。 庶民の間では、初日の出を見に出掛けることの方が好まれていたようです。
その年の干支に従って年神様のいる方角で、縁起がいいとされています。 2024年は西南西。
松が飾られるようになったのは平安時代からで、それまでは杉や椿、榊、楢(ナラ)などが使われていたそうです。常緑の松は冬でも枯れることがなく生命力の象徴とされるとともに、神が宿る木と考えられていたため、めでたい木とされたのでしょう。鎌倉時代には竹も一緒に飾られるようになりました。
門前の左右一対並べるのが一般的。 玄関に向かって左の門松を雄松(おまつ)、右の方を雌松(めまつ)と呼びます。
本来、門松用の松は「松迎え」といって、家ごとに山へ採りに行っていました。 通常、12月13〜28日か30日に飾ります。 29日は「苦立て」、31日は「一夜飾り」といって嫌います。 飾る期間は松の内までですが、地域によってまちまちです。
12月31日に飾りつけをすることは「一夜飾り」といって忌み嫌われています。年神様をお迎えする準備を前日に慌ただしく行うことは失礼にあたるからです。また、葬儀の飾りが一夜限りであることから、縁起がよくないという説もあります。 ※しめ飾りも同様です。